2010年03月16日

ウサギの骨折

指骨骨折

生後2ヶ月のウサギさんが、右後足を痛がっているということで来院されました。

院内では、足はついているが体重を乗せれてない状態で、右後足の指が他の指よりも浮いて不安定でした。

そこで骨折を疑い、レントゲン検査を行いました。
DSCN3662.JPG
後足のレントゲンです
左側が痛がっている右足、右側が左足です。
上がヒザ側、下が足の指先です。
よく見ると、指の骨が骨折しているのがわかります。


DSCN36621.JPG
骨折部分のアップです。

検査の結果右後足第3指骨骨折が認められました。

そこでギブスによる固定の治療を行いました。

現在、1ヶ月経過し、全く痛がることもなく、骨折部分の不安定感もなくなった為、完治と判断しギブスを除去しました。


☆ウサギさんの骨折について☆
ウサギさんの骨は、わんちゃんや猫ちゃんに比べ弱く、また非常に足の蹴る力が強い為、骨折しやすいです。

原因としては、高所からの落下や、人が踏みつけてしまう事故が多く、またちょっとした刺激に対しパニックになりやすいので、そのときに骨折してしまうことも多いです。
治療方法は、ギブスによる固定から、手術まで様々です。

指骨の骨折も非常に多く、何かに爪を引っ掛けてしまったことが大半の原因です。治療としては、ギブスによる固定が一般的です。
posted by 院長&スタッフ at 19:59| Comment(1) | 症例

2010年02月19日

膀胱結石

膀胱結石が尿道に詰まった症例

10歳のシー・ズーの男の子が、おしっこに行くがあまり出ていないことを心配されて来院されました。

診察時、状態は少し元気がなくしんどそうで、腹部の触診により、膀胱内におしっこが大量に溜まっていました。

レントゲン検査を実施したところ膀胱内に複数個の大きな膀胱結石があり、一部の結石が尿道に詰まってしまっているために、おしっこを出そうとしても出ない状態になってしまっていました。

腹部のレントゲンです。
横向きに腹部を撮影したもので、左側が胸側、右側が尻尾側です。

DSCN3551.JPG
レントゲンの膀胱結石部分を拡大しています。中心の白く映っているのが膀胱結石です
DSCN3550.JPG

膀胱結石は、おしっこの成分が結合し石になってしまう病気です。

おしっこが出ない状態は非常に危険で、一刻も早くおしっこを出さないと急性腎不全を引き起こし、最悪の場合、死亡する可能性もあります。


カテーテルによりおしっこを出そうと試みましたが、尿道部分の結石の詰まり具合がひどくまったくカテーテルが通りません。

そこで、膀胱結石の手術を行いました。

こちらが摘出された膀胱結石の一部です。
DSCN3497.JPG
大きなものは直径が2センチくらいありました。
結石数も砂状のものを入れると、数えられないくらいありました。


飼い主さんが早めに連れてきたことと、すぐに手術が行えたことで、術後の経過も非常に良好で、先日元気に退院していきました。
posted by 院長&スタッフ at 20:38| Comment(4) | 症例

2010年01月19日

猫エイズワクチン

★★臨時休診日のお知らせ★★
2月5日(金曜)は、院長が学会出席の為、臨時休診日とさせていただきます。お間違えのないようによろしくお願いいたします。



猫エイズ(FIV)ワクチン

先日、製薬会社の方にお願いして、当院で猫エイズ(FIV)ワクチンのセミナーをしていただきました。
その内容を簡単にご紹介いたします。
DSCN3399.JPG

以下のような猫ちゃんにはオススメです

●猫エイズに感染している猫ちゃんと同居している

●屋外で飼育している

●屋外に出て行くことがある

●ノラ猫や、屋外飼育猫など、感染の可能性がある猫ちゃんと接触する機会がある


(1)猫エイズとは?
猫エイズウイルスの感染症で、国内猫の約10%が感染しています。
免疫力が低下し、進行すると死に至る病気です。
   
(2)どうやって感染するの?
猫同士のケンカや、母猫からの感染(出産後の噛み傷)

(3)どんな症状を示すの?
感染初期には無症状か、症状が出ても発熱や下痢など軽度であり数週間で症状は消えてしまいます。見た目では元気な猫と変わりません。
その後は無症状のまま病気はゆっくりと進行していきます。
さらに進行すると、口内炎や鼻炎、下痢などがみられ、体重が減少、貧血や悪性腫瘍が見られるようになります。こうなると数ヶ月以内に死に至ります。

(4)検査方法
動物病院で血液検査を行えば、10分程度で判明します。

(5)治療方法
現在のところ有効な方法はないため、ワクチンによる予防が非常に重要です。

(6)ワクチン接種の時期
生後2ヶ月以上であれば接種可能です。


(7)ワクチンの安全性について
不活化ワクチンですので安全性は高いです。アメリカでは2002年から使用されていますが大きな副作用は報告されていません。
   
ご興味のある方は、お電話でもかまいませんので、当院スタッフまでお気軽にご相談下さい。

★★臨時休診日のお知らせ★★
2月5日(金曜)は、院長が学会出席の為、臨時休診日とさせていただきます。お間違えのないようによろしくお願いいたします。
posted by 院長&スタッフ at 11:16| Comment(0) | 症例

2010年01月10日

膝蓋骨内方脱臼

膝蓋骨内方脱臼(膝の関節が外れやすく、痛い)


こちらはN家のT.プードルのCOCOちゃんです。
DSCN3050.JPG

お散歩中など、突然左足を痛がるということで来院されました。

身体検査で左膝蓋骨内方脱臼(膝の関節が外れやすく、歩く時に脱臼していまい、痛がる)と診断いたしました。

レントゲン検査
DSCN3374.JPG
画面右が痛がっている左足(左が正常な右足)。画面上3分の1あたりが両膝です。左足は内股気味でとっても痛そうです。

まずは、痛み止めの飲み薬で様子を見ていましたが、その後何度も同様の症状を示し、痛みで元気までなくなってきた為、飼い主さんと相談し、手術を行いました。

膝蓋骨内方脱臼は、小型犬(特にT.プードルやパピヨンなど)に多い病気です。
症状は、お散歩中などに突然足を痛がります。なかには、その後自分で脱臼をなおしてしまい、何もなかったかのように歩き出すケースもあります。
痛みの程度も、軽度なケースから、重度な痛みを伴い歩くなくなってしまうケースまで様々で、治療方法も症状にあわせて様々です。
posted by 院長&スタッフ at 17:32| Comment(0) | 症例

2009年12月04日

猫の慢性外耳炎

“炎症性ポリープによる外耳炎”



こちらはH家のメインクーンの蘭寿(ランジュ)ちゃんです。
P1050401.JPG

2歳4ヶ月の女の子ですかわいい

外耳炎を起こし、1年間、他の動物病院で治療を行ってきましたが、治らないとのことで来院されました。

来院時は、写真のように左耳が常に膿が出ている状態で、匂いや痒みもきつく、毛も薄くなっていました。

当院の検査で、耳の中に大きなデキモノが見つかり、これが1年続いた外耳炎の原因であるとわかりました。
(病理検査の結果は、炎症性ポリープという良性腫瘍でした。)

そこで、点耳薬や飲み薬を処方しました。
治療により膿もなくなり、痒みも改善いたしました。
しかし、デキモノ自体はそれほど小さくならなかったため、治療をやめると、外耳炎が再発してしまいました。

そこで、外科手術による摘出を行いました。

摘出した炎症性ポリープです。
左が耳の入り口側、右が鼓膜側です。まるで耳栓のように耳道の中にスッポリとはまっていました。
長さは1.8センチほどあり、耳の中が、完全に詰まって閉塞していました。
治療の経過は良好です。
DSCN3220.JPG

慢性外耳炎の原因は、寄生虫、腫瘍、炎症性ポリープ、異物、アレルギー、角化異常、自己免疫疾患などがあります。
原因を治療してあげないと、いつまでも治りません。

炎症性ポリープは、発症原因は不明ですが、感染や生まれた時からの要因が関与しているといわれています。
今回の症例のように、点耳薬や飲み薬で完治しないケースでは、手術による除去が必要になります。
posted by 院長&スタッフ at 20:16| Comment(0) | 症例

2009年10月27日

猫の後足脱臼

右股関節脱臼

こちらはMix猫、7歳の女の子です。
数日前に外出後、右後足を痛がるとのことで、来院されました。

当院でも、歩行は可能ですが、かばう様な歩き方をするので、レントゲン検査を実施いたしました。

上方の四角い骨が骨盤、そこから左右に伸びているのが後足です。
右側が左足、左側が右足です。

DSCN2978.JPG

アップにしてみると左側(右足)の付け根の部分が脱臼しているのが確認できます。
右側(左足)は正常です。
DSCN2979.JPG

検査結果により右股関節脱臼(後足の付け根の関節の脱臼)と診断いたしました。

治療として、股関節の脱臼の整復も考えましたが、状況的に外科的手術による治療を選択いたしました。

術後は良好で、退院しました。
posted by 院長&スタッフ at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例

2009年10月20日

赤目について

角膜潰瘍(角膜の傷)

シーズーの女の子が、左目から目やにが出ているということ来院されました。
眼科検査では、目の赤み目の痛み(眩しそうにする)が認められ、角膜潰瘍を疑いフルオレセイン検査を実施したところ、潰瘍が見つかりました。

DSCN2897.JPG
緑色に染色されているところが、潰瘍部分です。

傷の様子から、痛み止めの注射と、目薬を処方いたしました。


角膜潰瘍は、主に以下のうような原因で発症します。
●外傷(咬み傷、お散歩中に木の枝が目に刺さるなど)
●自傷(耳や目を掻いたり、床にこすったりして傷つけてしまう)
●まつ毛の異常(逆まつ毛など)
●刺激物(煙、熱、シャンプーなど)
●まぶたの異常(まぶたの形の異常、腫瘍など)

症状としては、目の赤み、光に対する軽度の不快感から重度の痛み、過剰な涙、眼やになどです。
治療方法も、目薬で治る軽度なものから、手術が必要なものまで様々です。

早期に治療を行わないと、進行するケースや、違和感により自分で引っ掻いたりこすりつけて悪化するケース、なかには悪化により失明してしまうケースもありますので、上記のような症状があれば、お早めにご相談下さい。
posted by 院長&スタッフ at 13:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例

2009年10月16日

チワワの骨折

チワワの骨折

生後3か月のチワワさんが、左後足をつかないとのことで来院されました。

院内でも、強い痛みで足を全くつくことができず、右後足と比較して、明らかな腫れもありました。

そこで、骨折を疑い、レントゲン検査を実施したところ、左後足の脛骨と腓骨(すねの骨)の骨折が見つかりました。


レントゲン@
横から見た様子です。
上が膝、下がカカトにあたる部分、中央部が骨折部位です。

DSCN2885.JPG

レントゲンA
こちらは、前からみた様子です。
中央部分が骨折部位。斜めに、骨折しているのが明らかです。
DSCN2886.JPG

そこで、手術を行い、金属のピンを用いて、固定(ピン二ング)しました。

こちらは、術後1か月半のレントゲンです。
左がレントゲン@、右がレントゲンAと同じ方向で撮影した様子です。

骨折していた部分も、しっかり治り、骨折部位が完全になくなっています。
DSCN2882.JPGDSCN2884.JPG

本日ギブスを無事除去することができました。
posted by 院長&スタッフ at 20:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 症例

2009年09月19日

わんちゃんの皮膚病A

毛胞虫症(ニキビダニ症)と甲状腺機能低下症を併発した皮膚病

患者さんは、14歳のシーズー犬の男の子です。

5年前より、足先の皮膚炎があり他院を受診、治療を行うが改善しなかったそうです。

初診時は、前後左右すべての足先が、重度に腫れあがり、出血している状態でした。

DSCN2119.JPG DSCN2116.JPG

とても痛いらしく、少し触れただけで、大変痛がりました
また、それ以外に、首の後ろから背中、そして尻尾の付け根、お尻にかけて、全域の毛が抜けているようでした

DSCN2276.JPG
こちらは、治療後2週間の様子。初診時はほとんどの地肌が露出していました。この時点で、かなり発毛してきていますが、まだ、ところどころ地肌が見えています。

.
お尻の様子です。ほとんどの地肌が露出しています。肛門の右側部分が腫れているのは、皮膚病とは無関係ですが、会陰ヘルニアという病気です。

そこで、足先の皮膚検査を行ったところ、毛胞虫症(ニキビダニ症)と診断いたしました。

同時に、背中の脱毛に関しては、ホルモン疾患を疑い、血液検査を実施したところ甲状腺機能低下症と診断いたしました。

そこで、毛胞虫に対しては、ダニを駆除する薬液での洗浄と、ご自宅でのシャンプー、そして、甲状腺機能低下症に対しては、内服薬による、治療を開始いたしました。

治療後経過は良好で、足先の腫れも落ち着き、背中も日を追うごとのに、発毛してきました。

治療により、痛みがなくなり、大変元気になったようで、飼い主様もとても喜んでおられます。

Image299P.jpg
腫れも、出血もありません。

Image292.jpg
治療のために、毛を刈ったところです。

Image2902.jpg
背中全域に、発毛が見られ、地肌がほとんど見えません。

犬ニキビダニ症について●ニキビダニというダニの感染症です。生後数日以内に母犬から新生児に伝染します。逆に言えばこの時期以外感染しません。よって感染犬から健康犬への感染はありません。

高齢のわんちゃんの、毛胞虫症では、腫瘍や心臓病、肺炎、ホルモン疾患(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症)など、皮膚病の基礎疾患を持っているケースが多いです。

こういうケースでは、ただ毛胞虫の治療だけを実施しても、治療に対して反応が悪いか、もしくはすぐに再発してしまいます。

今回の症例では、早期に甲状腺機能亢進症を疑い、同時に治療を行えた為、完治につながったのです。
posted by 院長&スタッフ at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例

2009年09月18日

アトピーの新しい治療

アトピー性皮膚炎の新しい治療 〜インターフェロンγ〜

最近、製薬会社の方にインターフェロンγについて、勉強会をして頂きました。
インターフェロンγに関しては、当院でも何例か使用していますが、全国でも使用するケースが増え、改善したという報告が多いようです。

アトピー性皮膚炎は、わんちゃんの10%に発症しているという皮膚病です。症状は様々ですが、改善しきらず困っている方も多いと思います。
そこで、治療の新しい選択肢になればと思い、ブログにてご紹介いたします。

インターフェロン-γの特徴
P1050281.JPG

●免疫を調整することで、アトピー性皮膚炎の症状を緩和する。

●もともと体内にある物質なので体にやさしい。

●重い副作用がなく、安全性が高い

●治療方法は、週3回の注射で1か月間、もしくは週1回の注射で2か月間治療する。
(全症例中でそれぞれ72%、65%で改善)

●5歳以下のわんちゃんで、特に治療に対して反応がいい。(上記よりもさらに改善率が高いようです)

●これまでステロイドを使い続けないといけなかったわんちゃんでも、完全に離脱ができる可能性がある。

●アトピー性皮膚炎以外にも、ある種のガン(肥満細胞腫、上皮向性リンパ腫)で、効果があるという報告がされています。

これまで長年にわたって様々な治療を試みたもののなかなか症状が改善しなかったワンちゃんや、ステロイドによる副作用に悩まされていたワンちゃん、アトピー性皮膚炎症状の重いワンちゃんの飼い主様でご興味がある方は、当院までお気軽にお問い合わせ下さい


治療例
6歳の柴犬Mix

治療前 かゆみと皮膚の赤みがひどい
report01.jpg

治療2週間 かゆみが改善してきている
report02.jpg

治療4週間 かゆみが完全になくなった
report03.jpg

治療8週間
report04.jpg

インターフェロンγは、治療に反応が良ければ、お薬を切ることも可能です。
また、5歳以下のわんちゃんで、非常に成績がいいようです。
可能であれば、早いうちから、治療を試されることをお勧めいたします。
posted by 院長&スタッフ at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例

2009年09月16日

ウサギさんの食欲不振

ウサギさんが、数日前からの食欲不振で来院されました。

診察時、わずかに頬の部分が腫れて見えたのと、お腹を触ってみると、消化管内にガスがたまっていました

そこでレントゲンを撮ってみると・・・
   renntogenn.bmp
左上が口、右下が首です。


よく見ると口の中に縫い針があるのがわかります
すぐに緊急手術をし、除去しました
     Image1171.jpg


何かの拍子に、間違って針を飲み込んでしまったようです
口を動かすと、口に針が刺さってしまい、食べたかったのに食べれなかったのでしょう
posted by 院長&スタッフ at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例

2009年09月14日

小鳥の脚の病気

栄養性脚弱

こちらはS家のセキセイインコのピーちゃんです

DSCN2779.JPG

飛ぶ練習をしていたら、左足が立てなくなったとのことで、来院されました。

来院時には、左足に力が入っておらず、何かに寄り掛からないと立てない状態で、安心して眠ることもできず、弱っていました。
(飼い主さんが支えてないと、立てない状態でした)

他院にて診察を受けるも、状態が悪く検査もできないとのことで当院にセカンドオピニオンに来られました。

当院では、十分検査に耐えうると判断し、レントゲン等の検査お行いました。

検査の結果、栄養性脚弱と診断いたしました。

栄養剤を処方したところ、一週間後には、しっかり立てるまで回復し、食欲も戻り、元気になりました。


栄養性脚弱とは、差し餌の栄養不足が原因で、飛ぶ練習を始める生後2か月ごろに、最も発症することが多い病気です。

症状は、脚に軽い力が加わっただけで、跛行し始め、放っておくと、反対側の脚にも負担がかかり、両脚がダメになって、立てなくなってしまいます。
さらには、翼を使って動こうとするので、翼まで痛めてしまうケースまであります。

治療としては、栄養不足の改善が必要です。
posted by 院長&スタッフ at 21:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 症例

2009年07月19日

犬の乳線腫瘍について

わんちゃんの乳房は、計10個存在します
そのうち、乳腺腫瘍(乳癌)は、胸側よりもお腹側で多発します。
発生初期には、乳房の中に小さなしこりが出来て、それが次第に大きくなっていきます。

●乳腺腫瘍とは
 ・犬の全ての腫瘍疾患のうち、27%を占める非常に多い腫瘍です
 (人の乳がん発生率の3倍
 ・2歳〜16歳で発生(10歳〜11歳が多い)
 ・50%が良性、50%悪性

●予防方法
早い時期に避妊手術を行うこうとで、発生率をほとんど0%に抑えることができます(初回発情までに手術を行うと、乳腺腫瘍発生率は0.05%)

2回目までに手術を行うと、乳腺腫瘍発生率は8%まで上昇し、それ以降は26%と高率に発生します。


●治療方法
@外科手術
腫瘍だけを切除する方法、乳腺を部分切除する方法、片側すべてを切除する方法、乳腺すべてを手術する方法があります。

A抗がん剤
手術で切除しきれないケースや、転移があるケースでは、抗がん剤を用いて治療します。

Bその他
レーザー治療、放射線療法など

ご自宅でできる検査方法
とにかく触ってみて下さい。乳頭もしくはその周辺にしこりがあれば、乳腺腫瘍の可能性があります。


乳腺腫瘍は、時間が経過すると、腫瘍自体が大きくなり、完治が難しくなります。また肺やリンパ節に転移するケースもあります

乳腺腫瘍かなと思われたら、早めに病院にご来院下さい。
posted by 院長&スタッフ at 18:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 症例

2009年06月26日

保冷剤の中毒

最近はずいぶん暑くなって来ました
暑さ対策で、保冷剤などをワンちゃんの首に巻いて、冷やしてあげることもあると思います。

そこで気をつけていただきたいのが、エチレングリコール中毒です。

保冷剤の中には、一部、エチレングリコールを含む製品があり、ワンちゃんが間違って、かじって口に入れてしまうと中毒を起こします。

     1.jpg
     ↑これはメーカーに問い合わせたところ大丈夫でした

症状は、元気がなくなり、嘔吐、神経症状によるふらつき、お水をたくさん飲む、そして腎不全を起こします。なかには死亡するケースもありますのでご注意下さい。
posted by 院長&スタッフ at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例

2009年06月23日

アトピー性皮膚炎

おうちのワンちゃん痒がってませんか?

アトピー性皮膚炎は、ワンちゃんの皮膚病の中で最も一般的な病気で、ワンちゃんのおよそ10%がアトピー性皮膚炎であるといわれています。

症状は、眼の周りや口の周り、顎周囲、耳、指先、首、脇の下、お腹の再発性の炎症やの痒みで、ワンちゃんは、舐めたり、こすり付けたり、引っかいたりします。


     ill_sample.jpg

症例の70%は1〜3歳のうちに発症します。

遺伝的な要因が関与しており、ヨークシャテリア、ウエスティ、シー・ズー、パグ、ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール、柴犬などが、特に注意すべき犬種です。

残念ながら、アトピー性皮膚炎を確実に診断する方法はありません。ノミアレルギー、食事アレルギー、寄生虫感染など、他に痒みを引き起こす皮膚病をしっかり検査して、否定することで、初めてアトピー性皮膚炎と診断します。

治療方法は、以下の四つが基礎になります。
@アトピー性皮膚炎の原因となる物質の除去(シャンプー、掃除、低アレルギー食)
A痒み対策(ステロイド、免疫抑制剤、抗ヒスタミン剤など)
B乾燥肌対策(保湿剤、サプリメントなど)
C体質の改善(犬インターフェロンγ、減感作療法など


アトピーの治療といえば、ついついステロイドを連想しますが、ステロイドの長期の使用は、副作用が心配されます。

当院では、治療の初期や、症状がひどいケースを除いて、できるかぎりステロイドに頼らない治療を心がけています。そして、犬インターフェロンなどの新しい治療も積極的に取り入れています。

最近では、乾燥肌対策に注目が集まっています。

アトピー性皮膚炎のワンちゃんの皮膚は、セラミドという物質の減少により角層が乱れ、水分保持能力も減少しています(乾燥肌)。

rep03_il_001.jpg

正常な皮膚であれば、アトピーの原因物質や細菌、微生物の侵入が侵入しようとしても、皮膚のバリア機能で防ぎますが、アトピー性皮膚炎のワンちゃんの皮膚では、バリア機能が低下している為、防げません。

また、乾燥肌は、刺激に対して敏感になり、痒みが増します。

そこで、アトピー用シャンプーと、その後の保湿、そして、サプリメントなどで皮膚の状態を整えてあげることが重要です。
posted by 院長&スタッフ at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例

2009年06月07日

セキセイインコの卵つまり

この子は2歳のセキセインコの女の子です
元気がなく、お腹がはって、ついばんで脱毛しているということで来院されました

     230.jpg
腹部触診では、腹部に大きな塊を認めました
レントゲン検査を行ったところ、卵つまりが確認されました

     Image213.jpg
     
     Image214.jpg

この子は、数日間保温をして様子を見ましたが、自力で排卵できませんでしたので、当院にて卵を除去しました。

その後は順調に回復し元気にしています。


卵つまりの原因は、高齢(4歳以上)、未成熟(10ヶ月未満)、小型な固体、産卵過多の後、栄養不足(カルシウムなど)、ヘルニア、寒冷条件、日光不足など様々な要因が重なって発症します。

症状は、お腹がはり、羽を膨らませ、呼吸が速くなり、よく水を飲み、食欲が減り、いきむしぐさをすることがあります。

軽症であれば、保温してあげると産むケースがあります。すぐに人工的に処置してしますと、またすぐに次の卵つまりを起こし、さらに重症化することがありますので、できるかぎり自力排卵をさせてください。
それでもだめなケースや、すでに状態が悪いケースでは、必ず動物病院にご相談してください。

   
posted by 院長&スタッフ at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例

2009年06月02日

M.ダックス 後足の骨折

こちらはK家のM.ダックスのカール君(6ヶ月)です

数日前から右後ろ足を地面につけないとのことで来院されました

     96 002.jpg

診察室では、痛そうに足を挙げ、膝を中心に腫れていました

そこでレントゲン検査を実施したところ、右大腿骨(太ももの骨)の骨折が見つかりました

            ↓骨折部位
     Image209.jpg

            ↓骨折部位のアップです
     Image2093.jpg
     
こちらは、正常な左後足です。
     Image210.jpg

そこで、手術を行いました

手術方法として、骨折部位を正しい位置に矯正し、金属のピンを用いて固定しました

     Image211.jpg
     
     Image212.jpg

手術後の経過は順調で、現在は痛みもなく走り回っているそうです
posted by 院長&スタッフ at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例

2009年05月18日

ワンちゃんの皮膚病@

毛包虫症(ニキビダニ症)について

症例は9歳のシーズー。3年前から皮膚病がひどいとの主訴で来院されました。
それまでに2件動物病院を受診されましたが、治らないといわれ治療を諦めていたそうです。
 
     81 004.jpg         
     81 005.jpg          

81 003.jpg

全身の皮膚が脱毛し、ただれて、出血もひどく、とても痛そうです。以前は元気だったのに、最近は元気もないとのこと。

皮膚検査を実施するとアカラス(ニキビダニ)というダニが見つかりました。

     akarasu.jpg  
そこでアミトラズという薬剤を用いて、一週間に一度のペースで、治療を行いました。

すると皮膚のただれも落ち着き、毛も生えてきました。
 
     DSCN1480.jpg
     
現在は治療を終了し、経過を観察していますが、再発はありません。

この子はアカラス発症前は、綺麗なロングヘアーが自慢のシーズーさんだったそうで、飼い主様はとても喜んでおられます。

犬ニキビダニ症について
●生後数日以内に母犬から新生児に伝染します。逆に言えばこの時期以外感染しません。よって感染犬から健康犬への感染はありません。
posted by 院長&スタッフ at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例

2009年05月10日

避妊手術・去勢手術

避妊手術(女の子)および去勢手術(男の子)について

@避妊手術の利点
●命にかかわる病気の予防
子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、卵巣腫瘍、鼠径ヘルニアなど病気の予防につながります
※ワンちゃんの乳腺腫瘍の発生率は26%と高い確立で発生しますが、初回発情までに手術を行うと乳腺腫瘍になる可能性を限りなく減らすことができます(発生率0.05%)

●発情時のストレスの解消
発情時の泣き声(猫)、発情時の出血(犬)がなくなる

●性格の変化
性的ストレスがなくなり、性格がおちつく傾向がある

A去勢手術の利点
●命にかかわる病気の予防
前立腺の病気、精巣の腫瘍、肛門周囲の腫瘍、会陰ヘルニアの予防

●発情時ストレスの解消
マーキングの予防

●性格の変化
攻撃的な性格や支配性が緩和され、おちついた性格になる傾向がある

B避妊手術・去勢手術の欠点
●肥満傾向になる
※食事管理で十分改善できます

●子供を作ることができなくなる


C手術の時期

年齢や季節にかかわらずいつでもできます
子犬は生後6ヶ月くらいからオススメしています
病気予防の観点から早めの手術をオススメしております

詳細はお気軽にお電話でお問い合わせ頂くか、直接ご来院下さい



先月、看板犬ポンズ(フレンチブルドック)の避妊手術を行いました
手術後1週間の傷口の写真です

     7 001.jpg

傷口はできるかぎり小さいほうが痛みも少なく、治りも早いです
子宮の大きさにもよりますが、今回は1センチ程度でした

     7 002.jpg

2糸で縫合しています

手術については、「健康な体にメスを入れるのは・・・・」と悩まれている方もいらっしゃると思います
当院では大切な家族である動物たちの為に、将来起こりうる病気のリスクを少しでも減らし、健康で長生きしてもらうために、手術をオススメしています
posted by 院長&スタッフ at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例

2009年05月08日

子犬の嘔吐

巨大食道症

症例は生後1ヶ月のチワワちゃん。食後に嘔吐するとのことで来院されました

レントゲン検査で巨大食道症が疑われ、バリウム造影検査を実施したところ食道の拡張が確認された為、巨大食道症と診断いたしました。

     kyodaisyokudou .jpg

     kyodaisyokudou .1.jpg
バリウム検査二時間後のレントゲンです
食道内にバリウムが十分残っています。そして食道が大きいです


     seijyou syokudou.jpg
こちらは食道機能が正常なワンちゃんのバリウム検査5分後のレントゲンです。5分にしてすでにバリウムは食道をほぼ完全に通過し胃まで移動しています(右に少し白く写っている部分)


子犬の嘔吐の原因の一つに巨大食道症とい病気があります

先天的に食道が大きく、食べたものが胃まで届きません。
飲んだ水や食べ物を激しく吐いてしまいます。

治療方法としてお薬が効くケースもあるのですが、この症例ではそれほど反応が良くなかったので、食事の時に高い台の上にお食事を乗せて頂いて、後ろ足で立ち上がって与えるようにご指導させていただきました

その後は順調に成長しています
posted by 院長&スタッフ at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例